40代になって、昔はすぐに覚えられていたのに、読んだ本の内容が全然頭に残っていないと感じることが増えました。
これではいけないと思い、何とか得た知識や経験を忘れないようにする方法はないものかと、手に取ったのが樺沢紫苑さんの「勉強脳」。
なんとなくyoutubeで見たことあるなと思っていたら、「アウトプット大全」を書いた人だったので、これは読む価値あるなと思い、頑張って読んでみました。
ちなみにアウトプット大全も読んだ記憶があるのですが、全く覚えてなかったので、この「勉強脳」はとても新鮮でした。
作者の一番言いたいことは
「アウトプットしろ!」
の一言に尽きますが、私にとって参考になった部分は少し違いました。
大前提は勉強を好きになること
アウトプットする前に、その前提として
「まず勉強脳を作る一歩目は、勉強を好きになることだ!」
ということです。
このメッセージが一番刺さりました。
思い返すと、これまでの私の勉強は「逆算型」でした。
まず達成すべき目標や課題があり、そこに到達するためにとにかく問題集や、関連の書籍を読む。
最短距離を走っていくように、合理的に思えますが、続かない。だってやってて楽しくないんです。
たぶん、常に「~しなければいけない」という義務感がセットになっていたからなのでしょう。
日商簿記1級の挫折
実際、10年以上前、簿記1級を目指して頑張ったことがあったのですが、3日坊主で終わりました。
習慣化できなかったとか、他の仕事が忙しかったとか、勉強できなかった原因はほかにありましたが、一番は楽しくなかったんだなぁと。
2000円ほどのお金を出して買った問題集は、数年後に古紙回収されていきました。
簿記1級まで取っておけば、なんとなく今後役に立つんじゃないかな?というあいまいな目標なうえに、簿記の勉強自体に興味を持っているわけでもありませんでした。
でも、ほとんどの人にとって、勉強とは「目的達成のための手段」であって、それ自体を楽しいと感じる人は少数派なんだと思います。
私自身も何かを始めるときは「これをすれば○○に役立つ」とか「将来のために」などといった、損得勘定や計画から入るタイプでした。
勉強を好きになる方法
著者は2つの方法があるといいます。
- いろんな人から、特にその分野の愛好家やエキスパートになぜその分野が好きなのか、話を聞く。そして、自分自身も彼らのレンズを通して世界を見る。
- 環境を変える。エキスパートや愛好家がいるサークルや組織に入り、周りがその分野に興味がある人達の中にいれば、自然と好きになるという方法です。
もしそれで好きになれないのであれば、好きになれるようにとりあえずやってみるのが一番なのかもしれません。樺沢氏いわく、3か月はノルアドレナリンが出るので、頑張れば続けられるとのこと。しかしそれ以上は好きにならないとなかなか難しいようです。
見落としがちで勉強を続けるために最も大切な視点
何かを始めるときに、計画を立てるのと同じくらい、いや、それ以上に「どうすればこの分野を好きになれるのだろうか?」と熟考すること。ここを見落としがちになります。
この視点こそが勉強することを「苦行」から「娯楽」へと変換させる重要なカギなのだと痛感しています。
PDCAサイクルの勉強バージョン
その一番難しいところができるようになったら、
概観 → インプット → アウトプット → フィードバック
のサイクルを回していくだけです。
簡単に説明すると概観とは、ざっくり全体を見渡すことです。
例えば入門書やその分野の漫画などです。小学校の時によく読んだ「○○の秘密」シリーズみたいなものですね。
そして次にインプットです。注意点はアウトプットを前提としたインプットです。
アウトプットとインプットの割合が7:3になるように意識して、アウトプットに重点を置きましょう。
ちなみにこのブログもアウトプットの一環でしています。
最後にフィードバックをして、勉強する方向やさらに分野を広げたり、深化させたり次の方向を考えます。
このサイクル、実は有名なPDCAサイクルを勉強にアジャストして、樺沢さんなりの体験や考えをもってまとめられている印象でした。
勉強にPDCAサイクルを当てはめていけばよいのか、とここだけ聞くとそう思えますが、多岐にわたり具体的に解説されているので、参考になる部分がたくさんあります。ぜひ読んでみてください。
本には書いていない極意
この本を読んでいて気が付くのですが、いろいろな勉強法が出てきます。
例えば、数珠繋ぎ勉強法とか、お山の大将勉強法とか。正確に数えていませんが50個くらいは出てくるのではないでしょうか。
そして○○勉強法といわれれば、
「ああ確かその勉強法の内容はこうだったな」
と思いだすことができます。
「人は物事を分類することで知覚できるようになる」
と言われたりしますが、自分の考え方に名前を付けるのは頭の整理にもなり、かつ記憶しやすくさせる効果を狙っているのだと思います。
ちなみに幽遊白書の富樫先生は、映画とか物語の中にある技術を自分の中で消化した後に、さも自分が考案したかのように名前を付けていたそうです。
「この展開なら○○効果を狙った○○法の変法を使ってみるぜ!」
とか、想像したら楽しそうですね。
しかし、本の中では何故かこの「名づけ勉強法」とでも言うべき方法が解説されておらず、とても不思議でした。
もしかすると、これは作者からの無言のメッセージなのかもしれない、と勝手にいいように解釈しておきました。
まとめ
実はこの本をきっかけに、挫折しかけたブログ運営を、自分の勉強のアウトプットとして再開しようと思ったのです。
まだ本を読み始めて数冊ですが、アウトプットすることで明らかに頭に残っている感覚があります。
以前は「読んでもすぐ忘れそう」なんて思いながら、なんとなく本を読んでいましたが、今は「ブログに書くから、どのようにまとめれば良いか?どう言い換えたらわかりやすいか?」なんて緊張感をもって本を読むことができています。
おかげで充実した楽しい読書ライフに一歩近づきました。
